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『土と草と風の絵本』を読んだ

『土と草と風の絵本』
田島征三著 新潮文庫 昭和62年発行 

先日、鎌倉に行ったときに、由比ケ浜通りの古本屋さん、公文堂書店で買ってきた文庫本。
ここも、私のお気に入りのお店のひとつ。
調べてみたら、創業昭和15年(1940年)。
かなりバラエティに富んだ感じだけれど、それぞれ、ラインナップが深く、面白い。
古書店としては、どちらかと言えば、雑然とした感じだけれど、何度か通っていると、お…今日は、ここらへんが整理されている、とか、新しく並べられた本がある、とわかってきて、それも楽しい。


この本は、ふと、気になって、お店の本棚から取り出して、迷いなく、買ってきた。
どうやら、今は絶版になっているのか。
しかし、定価360円で、200円なり、有り難い。

絵本作家、田島征三さんのエッセイ集「土の絵本」「風の絵本」「草の絵本」の三冊を一緒にしたもの。
この本は、その文庫版だ。最初のエッセイ集である「土の絵本」が、1974年に発刊された。田島さんが日の出村に住んでいた頃。今、田島さんは、伊豆のほうに住んでいらっしゃるようだ。

私は、田島征三さんの絵本のファンだが。
特に、このブログで以前に紹介させてもらった『はたけのともだち』は、私の大好きな絵本の一冊だ。大好きな中でも、かなり大好きなほうに入る。

あの躍動感のある感じ。
読んでいると、眺めていると、身体が動きそうになる。
匂いをかぎたくなる。
触れたくなる。
まさに、土、風、草…の絵本。
そして、そこには人の存在がある。
おもしろ、おかしく。
けれど、まじめに、はたけのともだちと関わっている人なんだ、と伝わってくる。

絵本のほうに、話しがそれてしまったが…。

今回、読んだエッセイ集も、いい。

本の紹介の文章には「…心を揺さぶる、痛快絵入りエッセイ。」とある、たしかに、痛快だし、楽しい本だ。

実際、本を開くと、やたらに、糞(うんこ)は出てくるし、この本は、リアルな屠殺の話しから始まる。
でも、それが、汚いとか、気味悪いとかではない感覚で、入ってくる。
けれど、そういったもの、事柄を、田島さんが文章の中で投げかけているように、私も、どこかで、汚いもの、ただ、目を背けたいものとして扱っているのも確か。正直に感じる感覚の外へ置こうとしている。軽卒に扱っているのも事実だろう。

しかし、自分の身体から出てくるものを、そもそも、自分が身体に入れたものが消化・吸収されて出されているのを、汚いものとして疎むことや、まるで、自分とは関係ないシロモノとして感じて生きるのは、しんどいことだ。
日々、自分が食べているのは、サンタクロースか何かが運んできた、単なる肉という食べ物だと、思い込んで生きるのも、どうなんだろうか。その食べているものと、自分の糞が結びついていかない、というのも不自然。自分が食べているものと、自然環境が結びつかないと、自然破壊だって平気になってしまう。

いろいろなものが、バラバラに、つながりを断たれている状態。
実際には、バラバラになりようもないのだが、そう感じてしまっている。感じるようにされている。
生きる糧も術も、つながりの中で生み出されるのではなく、バラバラの個々の中で無理やり作り出すことによって成り立つ社会、つまり、そうしてお金を儲ける、お金がないと生きていけなくなる、お金第一主義に都合が良いのが、つながりの分断された感覚なんだろう。

しかし。
バラバラの感覚。
孤立感。
つながってないから、循環しない、その行き詰まり感。
孤立の生む対立。疎外。排除。

それは、生きていることを苦しくさせる。
生命をもおびやかす。

田島さんは、全身を持ってして、というのか、もう、まるまま、そういう社会に挑むというより、突進しているようでもある。

自分の生命を、自分につながる自然、人、社会…をじっくり、正直に感じて生きること。
それが、そんな生き様につながっているのだろうなあ、と思う。
そうして生きる姿は、愛しく、あこがれでもある。

この本を読みながら、やっぱり、私…どう生きるんだ、どう生きるのよ、と、自分に問いかけている。

今、つながりの中で生かされている自分を取り戻しながら、生きることに幸せを感じている。
けれど、より、バラバラでなく、矛盾無く生きたい、とも思う。
でも、矛盾なき完全さが良いわけもなく、そんなことはありえない。
葛藤を持ちつつ、ときに、いい加減さをも持ちつつ、人生いろいろ楽しみつつ…、試行錯誤、七転び八起きのスピリットで、生きていくのか。

今年も、今日と、明日。
宿題も終わらず(自分で勝手に宿題にしているのかもしれないが)、普段の日々とあまり変わらない感覚でいる年の瀬。旧暦で言えば、通過点でもあるだろうし、淡々と過ごしたい。

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Author:マギーB
自然を感じて繋がる、人のハートを感じて繋がる生き方で、丸ごと暮らしていくのが夢。私の夢っていう舟に帆をはろう。好きな絵本「わたしのおふねマギーB」。

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